蔵出し品

ぞんぞんプロデュースの倉庫から発掘された、近年の猛暑に耐えてきた品々をここにご紹介します。

 ぞんぞんプロデュースでは、小道具や衣装を外部に発注しない。これは、小道具や衣装に予算をかけられないからではない。手作りの感覚や自らの感性で選んだ道具でこそ、自分たちの求める演劇本来の姿を表現できると考えるからである。


小道具・衣装・装置

 

『ジングルベルが聞こえる』

1枚の羽根がスポットライトの中を、ひらひら舞い落ちるラストシーン。

 

紐を引くと簀巻きがはらりとほどけて、羽根が絶妙な角度で落ちていく仕掛けです。

「どこからか羽根がふわりと一枚ひらひらと落ちてくる。」というたった1行のト書きの為に、美術担当が本番直前まで調整を繰り返していたのが、この仕掛けです。これも最初の台本にはなく、誰かの提案で書き加えた演出だったと記憶しています。

銀のお盆の裏に「かきくけこ」の文字。

 

喫茶店のアルバイトのせつこが、前説(まえせつ)に登場。お客様へのお願いに使いました。「か」カメラやビデオの撮影、「き」休憩、「く」食いもの、もとい飲食、「け」ケータイ電話やPHS、についてのご注意。

そして「こ」ご協力よろしくお願いいたします。

 

マスターの好きな梅昆布茶

 

安く売っていたので、つい1㎏の缶で買ってしまったという、喫茶店のマスターの性格が垣間見える一品。

 


 

『ぞんぞん西遊記』

ペープサート(紙人形劇)の「爺」と団子につられたお供たち

 

ぞんぞん西遊記のプロローグの、あらすじ紹介で登場した紙人形。 

作品では、爺は女優さんが演じます。爺の正体は三蔵法師。そうです、過去の人気ドラマの夏目雅子さんに影響されています!

新しいお供のヒトコブラクダ

 ラクダのこぶをイメージしたリュックサック。

でもシルクロードにいるのはフタコブラクダのはずなのに、アレレ~おかしいぞー、という伏線つき。

毒ガス攻撃に使われたおしゃれな胡椒入れ

大魔王が振りまいた毒ガスは「コショウ」。くしゃみが止まらなくなりますが、健康に影響はありません。中身は粉がきれいに舞うので、健康に良い太田胃散を使いました。

 


 

『23番地の赤い消火栓』グラフィティ

アメリカンサイズの赤い消火栓

舞台装置の消火栓のデザインは、アメリカの消火栓を参考にしました。スマホもインターネットもない時代に、美術の担当者が資料を調べまくって、劇場でベニヤ板に描き上げました。1979年の初演のものなので、よく見るとあちこちがボロボロですが、あと54年たてばビンテージと呼ばれることでしょう。



チラシ・パンフレット(準備中です)

当日来場者用パンフレット

作品名・五番目の季節